ステロイド性糖尿病

ステロイドは、インスリンの効き目を悪くする作用があります。とくに肝臓でのインスリンの効き目をかなり悪くするのです。このため糖分を放出し続ける→血糖値上昇→余分なブドウ糖が尿へ漏れることとなる。私も一過性ではありましたが、尿糖が3+ぐらいになったことがあります。
具体的に話しますと、食事をとると血糖値があがりますが、これを感知してインスリンが分泌されます。
そのインスリンは筋肉に作用し、筋肉が血糖を取り込んで運動などにつかうエネルギーにしてくれます。これで血糖値は下がることになります。
また、食事をしていなくても血糖値は一定範囲に保たれていますが、これは肝臓に貯えられていた糖分が肝臓から全身に循環放出され続けているからです。このときインスリンはあまり分泌されていません。
食事をすると血糖が上昇してインスリンが分泌されることは先程いいましたが、インスリンが出ることにより肝臓は「糖分を放出する必要はないんだ」と考えて糖分の放出をやめることになるのですが、このとき、ステロイドインスリンの効き目を悪くして一連のメカニズムがだめになると、筋肉は糖分を取り込まなくなり、また肝臓は糖分を放出し続けてしまうのです。
さらに、筋肉や内臓にエネルギーが運ばれないことにより、体がだるくなるなどの症状があらわれてくる。