肉親でも分からない病状

体調が思わしくなく自分で車での通院ができないので、前もって親に車の運転を頼んでおいた。
通院当日、出発の時間に玄関前に出てみると知り合いの車が止まっていた。
はじめ事態の成り行きが分からなかった。しばらくして、親の都合がつかず知り合いの方に私の通院の送迎をお願いしたと聞いた。
なぜ前もって知人にお願いすることを私に相談しなかったのか、親をしかりたい気持ちでいっぱいになった。
体調がすぐれないときは、精神的な面でも他人と話すことは嫌なのだが、その辺の心情は肉親でも分からないのです。
知り合いの方には都合を付けてもらったわけですから、私のなかの複雑な感情を押し殺し何とかお礼を言いましたが、車中では療養の孤独な戦いを誰にも理解してもらえない不満を胸にしまうことが精一杯で会話をする余裕などなかった。