子どものネフローゼは3日で治る

ネフローゼの原因は心身に及ぶストレスです。したがって、子どもをストレスから遠ざけて、家で何日かごろごろさせてあげれば、腎臓の血管の機能は自然に元に戻ります。自律神経免疫療法で治療を行っている先生方に、この話をして治療を試みてもらったところ、どの子どもも3日ほどでたんぱく尿がなくなりました。ある小児科医の集まりでネフローゼ発症の謎を話したところ、一人の先生がすくっと立ち上がり、「私も薬物治療をせず、3日以内でみんな治しています」と話されました。
ネフローゼは、遊び過ぎで起こっているだけです。ネフローゼと診断されたら、治療に入る前に、子どもからストレスの内容を聞き出して安心させることが大切です。3〜4日以内に、たんぱく尿は出なくなります。
このときに大切なのは、むくみがあっても水分制限をしないことと利尿剤は使わないことです。利尿剤は脱水を促し、血液の粘度を高めます。副交感神経が優位な子どもでも、これによって自律神経が急速に交感神経優位に傾き、顆粒球が増加してたんぱく尿が悪化します。
ステロイド剤や免疫抑制剤は血液を止めて炎症を取ります。たんぱく尿は消えても、全身に血流障害が生じ病気を難治化させます。薬は使用しないで、数日間様子を見守りましょう。ほとんどのネフローゼは自然に治っていきます。
すでに、ステロイド剤を使い維持療法に入っている場合も、子どもからストレスを聞き出し、心の負担を取ることが大切です。そのうえで、徐々に減薬していくようにすればいいでしょう。運動制限のある子どもは、甘いものをやめ、乾布摩擦などで皮膚粘膜を鍛えると、交感神経が適度に刺激され、過度な副交感神経優位体質から脱却できます。
学校の集団検診で尿たんぱくが出た場合、親御さんはあわてず子どもをゆっくり休ませましょう。
安保徹「薬をやめると病気は治る」本文より

今朝からの積雪にビオラも冷たそうです