対症療法の確信的事実

ネフローゼに対する薬物療法は対症療法とよく聞きますが、その事実を確信するできごとがある。
ネフローゼの患者さんの腎臓と健康な方の腎臓を入れ替えた場合のことですが、ネフローゼの患者さんの体内に入った健康な腎臓は、やはりネフローゼになってしまい、もう一方の健康な人の体内に入ったネフローゼだった腎臓は、それまで出していた莫大な量の蛋白を出さなくなるそうです。
これは腎臓そのものが悪くてネフローゼ症状になるのではないことを物語ります。
リンパ球が作っている「液性の因子」が腎臓に働いて尿蛋白を出す、免疫系の細胞の病気だとの説もありますが、今現在、再燃を繰り返す明確な原因が分かっていないだけに、薬物による対症療法は延々と続くことになる。